世界コンピュータ将棋選手権、決勝

ニコ生、西尾六段の解説が楽しい。
コンピュータも強いが、プロ棋士の強さもそれ以上で、
ちょっとこの対局内容と解説の相性がよすぎる。
「激指 - ponanza」
これは驚いた。ponanzaが決勝に来て稲庭!すごい作戦だ。
だが、激指を切れ負け寸前に追い込みながら、千日手を許したのは残念。
切れ負けルールの下で、「勝つための稲庭」の研究は有意義だと思う。
阿部健治郎四段の解説も、率直で切れ味がある。
「激指 - Blunder」で、中盤の千日手含みはレベルが高いと言っていた。
ここはBlunderが勝利。決勝に来ても強さを見せつけた。
阿部四段は、終盤の強さが際立つという言い方もしていた。
序盤や入玉が全然ダメという意味で。
無意味に駒を捨てるような手には「大差なので影響はないのかもしれませんが」
と、ちゃんと区別して言及していた。
今大会一番の対局は、「激指 - Bonanza」。
Bonanzaは向かい飛車で居飛車穴熊に悠々組ませ、居飛車不満なさすぎの序盤。
そこからBonanzaが指し手を積み重ね、優勢の終盤にしてしまう。
西尾六段・阿部四段も大絶賛の指し回しだった。
それにしてもレベルが高かった。
決勝8チームの平均勝率が5割になる(当たり前)のが信じられない感じ。
結果、どのソフトも2勝し、優勝ソフトも2敗する接戦となった。
「ツツカナ」新人賞おめでとうございます。