動画、iPodとPSPの相性

私は今まで、テレビで放送しているアニメを、WMVのQL90(または87)、可変フレームレート、2番目に速度優先の設定で、エンコードして保存していた。
かねがね、時代はH.264だと思っていたが、踏ん切りが付かず、今回やっと、iPod nano(第5世代)を使う機会を得たことをきっかけに、H.264へと移行した。
せっかくだから、iPodでもPSPでも再生できる形式にしたいと思ったのだが、結局それは不可能であるらしい。
アップル - iPod - あなたにぴったりのiPodは?
iPodMPEG-4MPEG-4 Part 2)のシンプルプロファイルにも対応しているが、WMVのQL90と同等の画質を狙うので、H.264MPEG-4 Part 10 AVC)の方を採用した。
仕様を見ると、最高2.5Mbps、640x480、30fps、最高レベル3.0のベースラインプロファイル、となっている。
mp4 - PspWiki(一次情報はRSSチャンネル向けコンテンツ作成ガイドライン
さて、PSPで再生可能なH.264ファイルは、私が録画保存に必要とする640x480以上のサイズに限定すれば、必然的にメインプロファイルのレベル3.0を使うことになる。
ここで問題になるのは、PSPがCABACデコーダを載せていて、だからこそ高負荷のはずの動画再生が可能になっているということ。
CABACを使っていない640x480の動画は再生できないのだ。
iPodはベースラインプロファイルにしか対応していないため、CABAC方式の動画は再生できない。
つまり、iPodPSPの両方で再生できる、H.264で640x480の動画は作れない。
ちなみに、iPod nanoでは、704x480でピーク7Mbpsの動画も再生できた。
この動画は、レベル3.0に対応していれば再生できるはずなので、特に意外ではない。