コンピュータ将棋選手権、二次予選

開始前に注目していた対局は、稲庭将棋-備後将棋、ツツカナ-激指。
まず稲庭将棋がどれだけ戦えるかということだが、備後将棋は見事に打開して勝った。
その後も稲庭将棋は負けが続く。
CPUが十分に速ければ稲庭将棋に対して打開できることは自明であって、
問題はその「十分な速さ」がどのくらいかということだったが、
優れたアルゴリズムによって「十分な速さ」が引き下げられたのか、
技術の進歩でCPUが「十分な速さ」に達したのか、
いずれにせよ二次予選クラスなら打開できるコンピュータが多かったようだ。
次にツツカナ戦。強豪の激指に対してどこまで食らいつけるかと思って見ていた。
ツツカナは、まずアピール文書に共感して、指す将棋もきれいで好きになってしまった。
対激指ではツツカナの三間飛車となり、中盤が長かった。
さすがに押されている。激指の勝ち。
その後もいい戦いを見せながら勝ち星が伸びず、3勝6敗となった。
しかし、一次予選で敗れた稲庭将棋に対して、同じ先手番で借りを返したのは見事だった。
稲庭将棋とツツカナを見ていて思ったのは、二次予選はレベルが高いということ。
今回、一次予選からすごい戦いだったが、二次予選では、
それをソフト・ハードの両面で圧倒的に上回っていた。
その他、今風じゃない序盤なので強そうに見えないGA将!!!!が、いい将棋を指していた。
見慣れない中盤で強い手を見せる様は、見ていて楽しめる。
普段相手してもらってるBlunderも応援していたのだが、4勝5敗。
C#が速度的に不利だとしても、そう極端に遅いものでもないと思うんだけどな。
まあ、ボンクラーズが強すぎたよね。
手待ちの悪いイメージがあるYSSも、やたらに強くてドキドキの展開だ。
http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc20/
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