コンピュータ将棋選手権、決勝

芝浦将棋-GPS将棋。
86手目△88金を打たされるようでは辛(つら)いと思ったが、
△57銀の押さえがピッタリ。
そして90手目、先手で桂を捨てて逃げ道を作る。
そこで稼いだ時間で先手玉を受けなしに持っていった。
101手目▲57金と決めに行ったが、最後は馬を取っても先手玉は詰んでしまう。
↑ということを、ろくに読まずに書いたけど、指し手がプロっぽく見慣れているので、
局面の流れで「あの変化は詰めろだったんだな」などと予想できてしまう。
レベルが高いと思っていた二次予選だが、決勝はそれを更に上回る世界。
GPS将棋-激指。
振り穴対銀冠。何か今回のGPSは過激で、かなり早い段階で角を切る。
GPSは、桂を跳ねさせ、と金を作らせ、102手目!
見ているだけでニヤけてくるような好形を作り上げた。
123手目、次に▲63歩成の開き王手を見た馬寄りだが、激指は△54歩と根元を攻める。
しかしそれには構わず▲63歩成で、馬を取られても▲62とがあまりにも厳しい。
と金を取っても、放置して金を取られてもおしまい。
最後に王手の飛車打ちで成香を抜く狙いを見せるが、冷静に逃げてGPSの勝ち。
ボンクラーズ-YSS。
130手目辺りの局面は、何と言ったらいいのかな。相居飛車
振り飛車を左右反転させたような意味での相居飛車
特に、先手の厚みがいかにも相振り的だ。
ノーマル振り飛車横歩取りが多かった。
GPS将棋は3位。314台のPCを使うという挑戦的な試みだったが、無事好成績で乗り切った。
1勝6敗の3チームが、1勝6敗の相手にしか勝ってないというのは何かあるのだろうか。
ここでは保木氏の「じゃんけんが強いと言っているようなもので」という言葉を思い出した。
決勝は先後入れ替えて、せめて倍の対局数にできたらと思う。でも難しいのだろうな。
他、印象に残っているのは、激指とYSSが強くなっていたこと。
二次予選では通用しなかったが稲庭将棋が実際に選手権に出場したこと。
ツツカナというよさげなソフトが現れたこと。
あと、まったりゆうちゃんが意外と強かった。
素晴らしい戦いだったから、これから誰かが技術的な解説をしてくれるのが楽しみ。