NHK杯、甲斐・上田

最近になって規定が変わり、奨励会女流棋士のかけもちができるようになった。
ただし、男性棋戦(女流トップはけっこう指す機会が多い)には出られない。
最近できた女流王座戦は、女性なら誰でも参加できる。
女性なら、奨励会員であって女流棋士でない人であっても参加できる。
つまり、里見は女流棋戦を続けながら奨励会で指している。
加藤桃子は、単なる奨励会員であるが、女性なので女流王座戦に出ている。
里見も加藤も女流タイトルを保持しているが、男性棋戦には出られない。
よって今回は、女流タイトル保持者で奨励会員でない甲斐と上田の対決となる。
勝ったほうが来期のNHK杯女流枠に出場できる。
お互い振り飛車党で、甲斐の先手中飛車。両者想定していた戦型だろう。
後手は、あくまでも平和を願い穴熊を目指す。こじ開けられないだろうと言っている。
△64歩に対して▲66歩〜▲69飛としたのが先手の作戦。
後手も△75歩〜△35歩の突き捨てから△72飛と回るが、▲65歩を手抜けず不利に。
甲斐が勝って、去年に続いて2回目の出場。楽しみである。