NHK杯(囲碁・8/12)

将棋より手数がかかるからか、番組や対局の流れが速い。
特に、糸谷かよってくらい純粋ノータイムが多いのが目についた。
まあ、囲碁で毎手30秒ギリギリまで考えたら放送時間が足りなくなりそうだけど。
見ていて困るのは、最終手がわからないこと。1手打っても同じに見えてしまう。
自分の棋力が低いから仕方ないとも言えるが、それはそれとして、
局面がジワリとしか変わっていかないので、局面が変わっているように思えない。
10分くらい経って、「あれ!?いつの間にか石が増えている」となる。
コウが出てくると難しい。やたら手数が増えて、何をやっているかわからなくなる。
なんかコンピュータ将棋が無意味な飛先交換を繰り返すのを思い出した。
これは無意味なパスだけど、▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲28飛と手数がかかる。
「眼を奪いながら」「中央の黒の眼がないのでつなぐ」など、何となくわかる言葉も。
終盤、ボヤキがわりと露骨。
見ているぶんには面白いんだけど、時間が大量に消費されるのがきつい。
「(自分には)将棋よりつまらない」とは思わなかったのだけど、
やはり一般に「強ければ強いほど面白い」ということかな。
そして、終局が近づいて手が早くなってきたと思ったら、ん、もう終わっている?
何度も見返してみると、ある時点でダメ詰めに入り、読み上げもそこでなくなった。
更に、整地へもシームレスに移行し、すごい速さで2目半勝ちが宣言された。
NHK囲碁と将棋 -NHK杯テレビ囲碁トーナメント 棋譜再生-
この棋譜にも、ダメ詰めの部分は含まれていない。
単に詰めるだけでなく、手入れもあるので、そこも示してほしいところ。
もっとも、普通は手入れが非自明とは感じないのだろうけど。
囲碁NHK杯を見たのは初めてだが、全く離散的な感じがしないゲームだった。
デジタルなゲームに連続性を感じることは多いが、囲碁は突出して滑らかだ。