第39回小学生将棋名人戦

まず、郄田くんが角換わり先手右玉で快勝。▲55角が機敏だった。右玉を指し慣れている相手との一発勝負はきつそう。▲26歩△34歩▲25歩からの角換わりだった。
準決勝2局目、岡本くんは去年も出ていた(覚えている)。相穴熊のハイレベルな戦い。北村くんの勝ち。
決勝は、北村くんの四間飛車に郄田くんの右玉。準決勝で圧倒的な強さを見せた2人がぶつかる。後手が中央を制圧する流れかと思いきや、△36歩を利用して美濃囲いの銀が攻めに出て行く。ねじり合いの迫力がすさまじい。前局を見ているので、終盤力にも信頼感がある。
毎年のことながら、2時間で3局の将棋を観られて充実した時間だった。今年は完成度の高い将棋が多くてびっくりした。船江五段の解説もよかった。「まったく、小学生は最高だぜ」と思い、そのフレーズに変な意味はないことがよくわかった。