第2回電王戦の前を思い出す

第2回将棋電王戦くるーっ!! - merom686の日記
何か夢のある時代という感じだw プロ棋士とコンピュータの対局が、これからも年に5局は行われることを強く望む。できれば50局以上やってほしい。持ち時間は短くてもいい。
第2回電王戦について、コンピュータの4勝1敗と予想していた。もちろん覚えているが、改めて読むと意外な感じがした。「コンピュータ有利の予想をしてるけど、もっとプロ棋士を恐れていたのでは?」と。
コンピュータの棋力がアマトップ(対プロ勝率3割)に到達したのが2008年頃なので、その4年後にコンピュータの対プロ勝率が7割というのは、無理のない流れだ。コンピュータが強くなっている証拠も色々あったので、4勝1敗という予想ができてもおかしくない。ちなみに、4勝1敗になる確率が3勝2敗より高くなるのは、勝率が2/3を超えるときである。
さて、自分はプロ棋士の力を恐れていた。コンピュータ将棋のファンであるゆえに、プロ棋士に負けてほしいわけではないが、コンピュータに勝ってほしかった。プロ棋士の強さは日頃から感じていたし、コンピュータ将棋の弱さ(特に終盤)も感じていた。
色々考えた。アマチュアでは咎められないような小さな穴も咎められてしまうのではないか。アマチュアでは勝ち切れない微差の優勢からほぼ確実に勝ち切れるのではないか。長時間の将棋だとプロアマ問わず棋力が大きく上がり、特にコンピュータが付け込むようなミスが激減するのではないか。
今にして思えば、アマ強豪が勝ち切れないなら、より強いコンピュータに対してプロが勝てないのも自然なこと。少なくとも、コンピュータが勝てる展開があってもおかしくない。
また、人間は読みを外され続けると、かなりの時間と体力を使うことになる。4時間の持ち時間があっても、120手の将棋なら一手平均4分しか考えられない。それに対し、長い持ち時間を得たコンピュータの強さは、まさに未知の領域だった。コンピュータは時間が長くても大して強くならないようなイメージを持っていたが、最近の、それも電王戦に出たようなソフトはどれも「強い」のだろう。「弱い」ソフトや「弱い」人間は、長い時間を有効に使えない。