電王戦関係

タッグマッチFinalRound

午前中は藤井先生のNHK杯と被っていたので、ほとんど見ていない。そういう人は多いと思う。
解説でも言われていたが、盤面全体を使った相矢倉は本当にいいものだ。拮抗した中盤がたまらない。一方で、形勢に差が付くとつまらなくなるのは相変わらずだ。

電王戦出場棋士発表

勝率の高い若手棋士5人が発表された。少し予想とは違った。何か意表を突くことをしてくると思っていたが、極めて堅実だった。千田・山崎・豊島・糸谷のうち一人くらいは来ると思っていた。
期待通りだったのは永瀬。この対戦が一番楽しみ。永瀬には勝ってほしい。千日手含みで優勢を築くとか、千日手にしてコンピュータの思考時間を削り隙を作るとか。ニコ生での受け答えも、天才っぽくてよかった。
このメンバーがどれほど強いか。前回は屋敷・豊島・菅井がいたので、それと比べれば地味である。しかし、若手が時間をつぎ込んで勝ちに来るなら、電王戦のメンバーとしては去年より強力になっていると思う。

電王トーナメントにエントリーしたソフト

一番気になってたのがこれ。第3回電王戦に出たソフトでエントリーしていないのは、ツツカナとYSS。電王戦に出たことのないソフトで気になるのは、AWAKE・Selene・Apery・激指。
AWAKEは最近のfloodgateで、性能が数段劣るPCでGPS将棋と互角に戦っている。Seleneは今年の選手権でかなりの活躍を見せたし、当時のツイートからもより強くなっていることが期待できる。Aperyは、選手権優勝の時点ではまだ隙がある感じだったけど、この半年で相当に隙が減ったのではないだろうか。楽しみ。激指は市販ソフトとして注目されるが、選手権では安定して決勝入りしているトップクラスのソフトだ。
電王トーナメントは運の要素が強いので、実力に応じた順位が付くよう祈るしかない。とりあえず5位までを予想する。ponanza・激指・Apery・Selene・AWAKE。出ないソフトがたくさんある中でこれだから、層が厚くなったなあと思う。
やねうら王の「やねうら未来探索メソッド」が意味不明すぎるんだけど、電王戦での定跡選択や局後学習のように、新しい視点を示してくれるのが楽しみだ。例えば局後学習でも、何となくアイデアとして持っていた人は多いと思うが、考えを明示して電王戦にまで出るという人はいなかった。
自己PRのpdfは、流し読み程度に全部見た。ワクワクしてくる。コンピュータ将棋というのは本当にいいものだ。

電王戦の勝敗予想

コンピュータ側は、ソフトもハードも一回り強くなっているだろう。プロ棋士側は、棋力は前回とそれほど変わらないだろうが、5人全員が本気で勝ちに来れば勝率は上がると思う。相殺して、前回と同じくらいの勝率かな。コンピュータの4勝1敗と予想する。
電王トーナメントを観戦して、出場ソフトが決まったら、また改めて予想する。

勝つためか強くなるためか

プロ棋士側が結果を求められている雰囲気。あまりよくないと思っていた。だから、記者から「勝つためか強くなるためか」という質問があったときは、「いい質問だ」と思った。
自発的に(何かを犠牲にしてでも)コンピュータ対策をするように仕向けるような空気があるとしたら、すごく嫌だ。将来のある若手棋士を、コンピュータから勝ち星を挙げる道具としては使ってほしくない。本番バージョンの貸し出しは本当に筋が悪い。
電王戦をきっかけに公式戦でも輝きを取り戻した森下九段。理想的なケースの一つだと思う。こうした理想を捨て、勝ちだけにこだわる姿勢からは、将棋ファンへの信用が感じられない。
もちろん、ここに書いたことは杞憂かもしれない。思い過ごしならそれが一番いい。結果にこだわること自体は何ら悪くないし、それも盛り上がりそうだ。