この中で、対羽生の勝率が最も高いのは?

アンケート結果は、ハム将棋5票、ランダムプレイヤー12票、アマ10級の人間2票、アマ初段の人間10票。
個人的には、ハム将棋とアマ10級は癖が強すぎてなさそうだと思った。ただ、ランダムプレイヤーもありえないレベル。1/10の確率で勝ちを残せるとして100手で終われば10の50乗分の1(もちろん、1/10というのは甘すぎる見積もり)。
羽生の1手頓死は実際にあったわけだから、10000分の1くらいは今でも頓死するだろう。ただ、そういうギリギリの局面になりようがない。ランダムプレイヤーが変な局面でミスを誘うことはあるだろうか。いや、たとえ飛車得くらいしたとしても、そこから勝ち切る確率は10の49乗分の1とかなのではないか。1手詰めすら大抵逃すのがつらい。
アマ初段なら、飛車得なら1000回に1回くらいは勝てるような気がする。ハム将棋も、棋風を知られていなければチャンスはありそう。ただ、飛車損クラスのミスを羽生がする確率が低すぎる。でもまあ、少なくとも1億回に1回はミスするだろう。人間だし。
特大ミスの確率を推定するのは難しいが、この選択肢だと100倍くらいしか違いが出ないようにも思う。それなら、そこから勝ち切る可能性があるのはアマ初段だろう。
普通に好手を重ねて勝つというパターンはどうか。ハム将棋は、羽生が普通に指せばそういうパターンが存在しないようにも思える。人間の10級と初段は、どっちもどっちという感じがする。初段あれば中盤まで最善手を続けることは普通にある(これも1/1000くらいだとは思うが)ので、そのぶん有利だろうか。
試しに、タイトル戦とかで全アマチュア級位者対象に調べてみたいところだ(無理)。10000枚のコインを表になったやつだけ投げ続けて、10回連続で表が出るコインが10枚現れるのか、それとも100枚や0枚になるのかを知りたい。
というわけで、好手を重ねて羽生に勝つ確率も難しい。もちろん羽生が負けるなら、羽生に小さいミスが出てというケースがほとんどだろうけど。ここでは平均的なアマ10級を想定していたけど、特殊な10級がいないとも限らない。アマ初段の頭の固さも相当だと思うけど、じゃあ10級のがマシかというとわからない。可能性がなさすぎて、どちらがいいか推定できない。
何にせよ、弱いプレイヤーが好手を続けるよりは、羽生の1回の大ミスのほうがありそうだ(ここは何か考え抜けがありそうだが)。とするとアマ初段かなあ。ランダムプレイヤーは捨てがたいんだけど、10手(片側5手)くらいでハマる順があっても100の5乗として100億分の1だから、初形からそこまで持っていける気もしないし、ハマってから勝ち切れる気もしないし。