CGPには負けたくないと言った件

電王トーナメントの予選でニコ生に出たとき、「このソフトには負けたくないみたいなのないですか」とか聞かれて(記憶で書いてるので違う言い方だったらすみません)、「(対戦中の)このCGPには負けたくないですね」と答えた。
あとでNoviceさんとその辺りの話になって、なぜCGPなのか、おから饅頭は違うのか、みたいなことを聞かれた。そのときは「同世代で実力の近い人がいないんで…」とかよくわからないことを言った。
事実だけ言えば、同世代なのはおから饅頭だ(WCSC25が初参加)。ソフトの棋力は、WCSC25のときはおから饅頭が上、SDT3のときはshogi686が上、WCSC26のときはおから饅頭が圧倒的に上、今回(SDT4)はおから饅頭が少し上、という感じだろうか(正確なところはわからない)。
おから饅頭の開発者が予選に来てなかったこともあるけど、それよりもWCSC26のときの力の差の印象が大きかったのだろう。負けたくない相手と言われて、おから饅頭のことは全く浮かばなかった。
CGPは、SDT3が初参加。WCSC26では、shogi686の学習がダメダメだったため順当に負けたが、ダメなりに受けの力を見せてけっこう見られる勝負だった。SDT4ではshogi686が力を発揮して勝利。
今回は、shogi686がライブラリで大量の教師局面を使っている点と、CGPが高速化に重きを置いている点で、shogi686に分がある戦いだと思っていた。この好条件で負けるわけにはいかない。いや、そこまで自分がダメだと思いたくない。それで、CGPには負けたくないと言ったのだと思う。
さて。この1年くらい、僕はコンピュータ将棋に対して全然やる気がなかった。大会直前になると、感情が無い感じでずっと開発していた。んで、「誰々には負けたくない」と発言することは、その相手を「ライバル視している」みたいな意味を少なからず含むと思われる。こんな状態で、誰に対してもそんなこと言えないわけ。まあ上に書いたような理由があるのでニコ生ではCGPさんの名前を出したわけだけど。CGPさんとはCPUの話ができるのでよい。
で、Noviceさんに対してちょっとモゴモゴした答え方になったはまた別の理由もあって。おから饅頭やCGPとは、成績は近いものの、ガチ勢っぽくて気後れする部分がある。いやそうじゃないな。あのときの僕は、寂しかったのだ。予選が終わったばかりで不安定だったのだろうけど。
開発者のタイプは色々だ。shogi686が棋力では圧倒しても、プログラマとしてはあちらのほうがずっと優れている、というのは普通のことだ。そんな中でそういう気分になったのかね。状況は他の人と変わらんのかもしれないけど。
つかニコ生と言えば、阿部光瑠氏とアニメの話したかったわ(たぶん見てるアニメは一つも被ってないけど)。