甲子園、決勝

5回まで

中京大中京が、ノーアウト一塁から、送りバント、4番のホームラン、2死走者無しから四球、ヒットと、理想的な攻め。
どう見ても中京大中京有利だと思っていたが、3回を終わってみれば同点。
投手は変化球を低めに投げ続け、対する打者は丁寧に選び、見送り続ける。
お互いに、ものすごい辛抱だ。
エラーによってではなく、好プレーの応酬で局面が動いていく。見応えがあった。

6回から

ここから、両チームに疲れが見え始める。
中京大中京のエース堂林が交代。一旦ライトに入る。
日本文理が攻めるが、かわされた。
6回裏、中京大中京が2点を勝ち越し。その後、日本文理が投手と一塁手の中間への当たりを処理し損ね、結局この回、計6点が入り、2-8と大差になった。
さすがに日本文理が押され気味と思っていたが、このあと日本文理は毎回得点している。
切れない。
9回表、堂林が再びマウンドへ。2死から日本文理の猛攻が始まる。
球場に何かが降りてきたかのようだった。
6-10となったところで再びピッチャー交代。冷静だ。
1点差となり、最後は強烈な当たりがサードの真正面に行き、ゲームセット。
1回表、「初球から打っていくと相手投手の体力を削れない」などと思っていたが、そんなことを言っていたら、この9回表の、中京大中京を呑むような攻撃はできなかっただろう。

終了後

キャプテンと堂林がインタビューを受けていたが、いいコンビだ。
笑顔と泣き顔が好対照。気持ちのいいインタビューだった。