囲碁で初めて勝つまで

http://www.cosumi.net/
Twitterで見かけたこのサイト、純碁の5路盤があり、やってみたらいきなり勝てた。
ここでは、ここで囲碁初勝利を得るまでに自分が何をしてきたかを書く。

小学生の頃、囲碁の入門書みたいなのを買ってもらった。
理由は忘れたが、特に欲しがっていたわけではない。
ケイマとか何か長いケイマとかあった気がする。意味は今でもわからない。
よくわからなかったので、そのままになった。
よく考えたら当時、家に碁盤なかったよね。今もないし。

石を囲んで取るルールや、「この形だと逃げられない」みたいな簡単なパターンは
この頃には知っていたと思う。

中学生になり、将棋部(実質帰宅部)に入った。
将棋は多少やったが、囲碁は誰もやらず、五目並べをやった。

だいぶ時間が空き、6年前に将棋を始めた。
ルールを厳密に知りたいタチなので、将棋や詰将棋についてインターネットで調べた。
囲碁についても、全くできないまでも、ルールは完璧に知りたいと思った。
Wikipediaなどで何回もルールを調べたものの、そのたびに挫折した。

何よりもわからないのは地の概念だった。
盤の隅1升を囲うように2個の石を置いたとして、その1升が地になるのだろうけど、
なぜ反対側の広大な盤面のほうを囲んだことにならないのか、わからなかった。

コウやセキについては、一応わかった。
ただし、実際の盤面を見て、現実的な時間で判断できるわけではない。
そういえば、詰碁について調べたことがあまりなかった気がする。
複雑すぎてわからないことについては、調べるという発想そのものが出てこない。

Yahoo将棋をやっていた時期があるが、一回囲碁もやってみた。
何をやっているのか全くわからず、理由もわからず負けた。
ただ、これはチェスをやってみたときも、そんな感じだったかもしれない。
チェスはルールを知っている。しかし何もわからない。

コンピュータ将棋に興味が出てきて、アルファベータ法を覚え、
いくつかのゲームで簡単な思考エンジンを作れるようになった。
囲碁ではモンテカルロ法が使えるらしいのでやってみようと思ったが、
やはり厳密なルールがわからないために断念。
3×3などの小さな碁盤で読み切らせてみようと考えたこともあったが、
やはりルールをコンピュータに教えることができず残念。

コンピュータ囲碁もやってみた。
知らない分野なので、検索してダウンロードするだけのことが一苦労。
理由もわからず負けるので面白くない。

囲碁の終局はwell-definedか - Togetter
依然ルールには興味があるので、こんなまとめも作った。
池田敏雄著「囲碁ルールについて」
紹介されているこれ、はてブしたけど 読 ん で な い。
普段はある程度読んで理解してからブックマークするのだが、これは例外。

そういえば、盤面全てを自分の石で埋めることができない気がして、
なぜできないのかをネット上で質問したこともあった。
そこで呼吸点や二眼の概念を知る。これは、質問してよかったと思った。

そして昨日Twitterで、6路盤(小さい!)で勝ったというツイートを見て、
そのサイトへ行くと純碁があり、純碁が何か詳しくは知らなかったが、
クリックしてみると「勝敗は盤上の石の数を競います」の記述が!
このときの自分は、石の取り方・自殺手の禁止・コウ・コミを、既に知っていた。
なので、石の数を競うと見た瞬間、ルールを完璧に理解した気になった。
そして実際に、一番小さい5路盤プレイして、1回目で勝ってしまった。
この狭さでコミなしの先手は相当有利なのだと思うが、勝ったのは嬉しい。

というわけで、たゆまぬ努力の成果が、この出会い、この一勝なのである。
5路盤で勝ったり負けたりしているうちに、地の概念も何となくわかってきた(!)。
純碁と普通の囲碁がゲームとしてあまり違わないことも、
形式的な理解としては以前から多少あったが、実感として少しわかるようになった。

まだ詳しいルールはわからないし、6路盤では勝てる気がしないのだけど、
負けたときに「ああ、自分は全く何も見えてないから負けて当然だ」と
かなりはっきりわかるようになった。
ラディッツがナッパになったくらいの大きなブレークスルーだと感じている。