DS Liteのボタンを直す

最近使わなくなっていたDS Liteを、ゲームボーイアドバンス用にしようと思ったのだが、やってみるとAボタンの利きが悪い。グッと押し込まないと反応しない。これはかなり困るので、どうせ古いものだし(タッチスクリーンとかまともに反応しない)、分解してみることにした。

必要なのは、Y字のドライバー・細めのプラスドライバー。Y字というのは、プラスドライバーが四角とすれば三角のやつ。あと、こじ開けるためのマイナスドライバーと、細かい作業のために尖ったドライバーがあるといい。
まず、プラスドライバーでバッテリを外す。次に、たくさんあるY字を外す。DSソフトを抜かないと見えない場所にもある。更に、DSスロットの近くにあるゴム足の下のネジも外す。バッテリの下のネジは、隅っこにあるほうを外す。真ん中のやつは、今は外す必要がない(外してもいいけど)。また、下のほうにある細い穴の中のネジっぽいものは罠。ネジではない。

ニンテンドーDSの裏には謎の穴が2つ空いている
組み立て直したときに画面がチラチラして、配線を傷めてしまったかと思ったけど、あのネジっぽいやつを回したせいだった。基盤に直接バッテリを押しつけながらドライバーを当て裏側の画面を見ながら調整し、苦労のすえ元通りになった。

さて、いよいよガワを剥ぐ。マイナスドライバーで少しずつ。アドバンス用スロットの近くがなかなか外れない。そこにツメがあるので、ドライバーなどで多少強引に。その際、運が悪ければ電源ボタンやLRボタンが外れる。電源ボタンは、外側の電源オフの位置に取り付けておけば問題なくはまる。

LRは付けるのが面倒だ。まず、軸とバネをなくさないようにすること(バネは小さく飛びやすい)。ボタンの穴に合わせてバネをはさみ、本体に立てておいた軸に通す。バネは、少し長いほうをボタン側にする。そして、何か細いドライバーとかを使って、バネのもう片方を本体のでっぱりにはめる。やり方がわかれば難しくないけど、けっこうな難所。

ここまで来ると、もはやY字ではなく普通のネジばかりになる。ネジを外すと基盤が取れる。ここでは、ボタンを直したいだけなので、基盤を数cm浮かせればいい。下画面は少し動くことになるが、あとで簡単にはまる。そしたら、ボタンの上にある、ゴムに黒いのが付いたやつを外す。やはりこの黒いところが原因。幸い用途がアドバンスのソフトなので、調子の悪いボタンをXかYに割り当てればいい。この黒いのってこすってもいいのかな。適当に掃除して実験、掃除して実験。

終わったら組み立て直す。気持ちが切れないうちに、一気に作業を終わらせねば、このDS Liteは永遠に死んでしまう。コードがはさまると、うまくはまらないので、基盤の下にねじ込む。音量のつまみも内側と外側で合わせておく。大量のネジを締める前に動作チェックをして、うまく動いたらネジを締める。

最後にYネジが1本余ってしまった。ネジの位置はメモしておいたほうがいい。できれば分解中の写真も撮っておいたほうがいい。