ヒカルの碁(ニコ生)

面白かった。最初の3話が特によくて、そこから先も27話までほとんど切れ目なく楽しめた。タイムシフトは24時間くらい見られるので、3日かけて。2クールぶん見ちゃったのは驚きだよ。ここまで飽きない話だとは思っていなかった。OP/EDはほとんど飛ばした。半年かけて視聴すれば、OP/EDが素晴らしい働きをしただろう。ちょっともったいない気がした。
自分がよく知っているのは将棋だけど、その将棋のおかげで楽しめた部分も多い。囲碁と将棋はかなり異なるタイプのゲームだけど、それでも共通する感覚がたくさんある。攻めるか受けるか、ギリギリのところを見極めて踏み込むことが要求されるあの感じ。
囲碁の知識も役立った。コミや互先といった用語を知っていたのは大きい。話がスムーズにのみこめた。ただし棋力はほとんどゼロなので、局面を見ても何もわからず、そこは少し残念だったところ。これが将棋の局面なら、難しい局面であっても何らかの感想を持つことはできた。
この作品の強みとして、少年漫画によくある強さのインフレを、現実に即した碁の棋力で描けることがある。素人とトッププロの力がどんなに離れているか、囲碁や将棋を知っている人ならよくわかると思う。ヒカルは際限なく強くなっていくが、その時点でも現実世界にそれと同じくらいの強さの人が存在する(上達速度という意味では存在しないかもしれない)。