コミュニケーション

その昔、マリオでハンマーブロスを倒せることはステータスだった。それは友達に聞いて確かめたわけではないが、確かにそうだと思えるだけの空気があった。このゲームを、やればやっただけ、何も無駄になることはないと、空気のように信じ切っていた。
今でも、友達とゲームの話をすることはできる。でも、引っ越した先で同じゲームの話題が通じる保証はないし、ネット上で盛り上がるためには発売日から時間が経ってはいけない。
もはや、マリオは空気ではない。楽しさはむしろ増していると思うが、それは一部の人が楽しんでいるだけだ。世界中全員がプレイしているわけではない。「空気」だったものが「コミュニケーションツール」に、グレードが下がってしまった。
とか言って、小学生の間では「空気」のような何かがあるんだろうね。今は今で。はあ、小学生になりたい。