電王戦の予想書いとくね

2日制で、持ち時間はチェスクロック8時間(通常のストップウォッチ8時間と比べると、30分くらい短いイメージだろうか)。封じ手はプロ棋士側が行う。二番勝負で、対局会場は関山中尊寺比叡山延暦寺。貸し出しあり、提出後の変更不可。
PONANZAは、当然ながらこれまでの電王戦出場ソフトの中で一番強いだろう。あ、GPSがあったか。でも3年経ってるし、一成さんも超えたという見解になっていたよね。
これまでに電王戦でコンピュータが負けた(引き分けた)理由を考えると、PONANZAが同じような理由で負けるとは考えにくい。唯一思い当たる不安は、将棋倶楽部24で頓死しかけたこと。この点では、持ち時間が長いことがPONANZAに有利に働くと思う。
山崎叡王が去年のメンバーと同様本気で勝ちにくるとして、棋力という意味では去年の若手5人と同等以上、棋風という意味ではかなり不利だと予想する。独特の棋風ということは、山崎「を」苦手とするのはコンピュータではなくむしろ人間だ。今の強いコンピュータは、変わった展開を苦にしない。28角のような穴はどこかにあるとも思うが、「展開」レベルの大きな弱点はないと予想する(小さい弱点はあると思うが、それほど問題にならないだろう)。
全体の勝敗としては、コンピュータ側がPONANZAしか出場しないことにより、かなりプロ棋士側が勝ちにくくなっていると思う。勝率70%なら、2連勝する確率は49%(実際は先後の差があるので49%よりわずかに低いと思う)。勝率は7割より高いと思うので、PONANZAの2勝0敗を予想する。
予想はしたけど、何が起こるかはわからない。今回のAlphaGoのことで改めて思ったけど、勝敗はどうでもいい。将棋の新しい可能性が示されることが一番だ。その上で、両者の長所が発揮され、好勝負になることを望む。