第2期電王戦二番勝負第1局

PONANZAの先手で初手は▲38金。初手は22通りの中からランダムだったらしい。自分は、先手の利は残っていると思ったが、プロ棋士やコンピュータの見解ではそうでもなかったみたい。まあどちらにせよ、最終的にPONANZAがこの金の形を生かすような展開に持っていくというのは確実だと思っていた。棋力差があるからそれができる。
将棋の内容はPONANZAらしい圧勝。レーティングから考えれば自然なこととはいえ、あの佐藤叡王を相手に手厚い棋風を見せつけて勝つというのは、やはりこうして電王戦で見ることができてよかった。
佐藤叡王は、終局後の記者会見での受け答えが素晴らしかった。はっきりしていてわかりやすいというのは聞けばわかるけど、なんというか、聞いていて心が洗われるような。とても気持ちがよかった。
ところで。現在のコンピュータの実力や、今回の将棋の流れからして、佐藤叡王を応援する声が多くなるのは自然だと思うが、それにしてもPONANZAを応援する声が全く聞かれなかったのはどういうことなんだ。まあ自分もそういう声は発信していないけれども。本当にみんなの気持ちがわからない。もちろん佐藤叡王を応援はしているし、好きな棋士でもあるけど、俺は人間が力を発揮した上でコンピュータが勝ってほしいと常に思っているのだ。そういう人が1割くらいはいてもおかしくないと思うんだけど。
さて、体調悪いけどAGC012出ますかね。コンピュータは友達だよ!