一年に一度の作品ということ

よく「10年に1人の逸材」などと言う、あの表現について。
あるアニメに対して、「こんな作品が出てくるのは一年に一度だよ」と言えるかどうかを、判定するにはどうしたらいいだろうか。
一年に一度かどうかを確かめるだけなので、簡単すぎて、かえって捉えにくい。
ここでは、k年分のアニメ作品群の中で、n番目に優れた作品を、「k/n年に一度の作品」と呼ぶ方法を採用する。
試しに、kを1として、一年に一度の作品を見つけてみよう。
(簡単のためにkを小さくとったが、本当はkが大きい方が精度が上がる)
まず、2008年7月1日からの一年間に始まった作品を列挙し、順位をつける。
(「一年間に放送中だった作品」などとすると、一年分のアニメより多くなってしまうので注意。「一年間に終了した作品」という条件ならOK)
(1位から順に10位まで)ひだまりスケッチ×365みなみけ おかえりけいおん!とらドラ!ハルヒ(2期)、バシン、イナズマイレブンかんなぎ今日の5の2夏のあらし!
これから、「ひだまりスケッチは一年に一度の作品」と言うことができる。
また、4位までの作品は、「1クールに一度」と言うことができる。
夏のあらし!は37日に一度」というのは酷い気がするが、仕方ないのである。
この方法は正しいはずだが、正しく使わなければ意味がない。
例えば、私はイナズマイレブンという作品は一年に一度どころじゃないと思っている。
しかし上の結果とは違っている。
この場合は、「正統派子供向けアニメとしては」という条件を入れ忘れていた。
最初の「こんな作品が出てくるのは一年に一度だよ」という表現も、
対象がアニメ全体なのか、アニメの特定分野なのか、広くアニメ以外の媒体も含めるのか、
その点をはっきりさせなければ、議論のしようがない。