かなめも#12,#13(最終回)

はじめての人

いきなりフリマで新聞を売り始めるという、ちょっとズレたリズムがこの作品らしい。
かな がマリモ姉さんに会うという話。
ひだまりスケッチ」で、みさと先輩がこんなイメージだった(特に、みさと登場前)。
しかし、実際には かな にやんわりと頼みごとを押し付ける、
カスミン」の蝶子(一見おしとやかだが、実は蘭子と同様カスミンをコキ使う)のようなキャラだと思った。つまり、代理はマリモ姉さんと似た性格だと思った(表面的な性格は違うけど)。
かつてマリモ姉さんがいた専売所、現在の かな とマリモ姉さんのいる空間、銀行に行けず減給になった夕方、今回はマリモ姉さんが実にいい空間を描き出していた。
ゆめ と ゆうき の変態を除けば、あとは普通の萌えキャラなんだよね。
基本的には、いい作品、自分の好きな作品なのだと思う。

そして はじめての…

とにかく作画がよかった。はるか が3000円あげようとして代理と ひなた が止めるシーンなんか、ほんとによかった。
代理が、新人の面接があると言って、はるか に付き添いを頼むというのも、好きな描写。
はるか は、何だかんだいって信頼されている。
かな と美華の描写が一気に進んでいて、黒かなは発動するし、美華はクラスメイトにいじられている。最終回らしい、いい作りだ。
サブタイトルが、最後のかなのセリフと呼応して花開く。
新人さんの顔も完全に視聴者の想像任せ。
今回はアニメのクオリティが高いので、こういう、いい意味で「ぬるい」演出が効く。
結局、マリモ姉さんの正体は明言されなかった。
美華についても、転校して新聞配達をしている、という以上の描写はなかった。
ただ、学校の冬服は、みんなと同じ制服を着ていたので、「制服が買えるようになった」というハッピーエンドかもしれない。

ナゾ

代理みたいに、大人の上に立つ子供を、古い作品で知っているような気がするが、思い出せない。
―きんぎょ注意報の千歳だろうか。
マリモ姉さんは、代理のお母さんだとばかり思っていたが、
正体が明かされないどころか、なんと原作にいないキャラであるらしい。
何にせよ、いい作品だった。3〜5話が期待外れだったため、作品に悪いイメージが付いてしまったが、「みなみけ」ほどではないにせよ、いい作品だった。