NHK杯、山崎羽生戦

山崎が先手で相掛かり。この前の王座戦(第1局)が思い出される。
その対局では、早い端の交換と△85飛から山崎が惨敗したのが印象に残っている。
今日は違う形だが、やはり△85飛と据える展開に。
中盤、山崎の▲88金!
△89飛成と△77歩(▲同金は桂当たり)を避けているとは思ったが、
ここから山崎は▲78飛(!)と回って後手の桂頭を攻めに行った。
後手の羽生は低い陣形から攻めをつなげる。
持ち駒が歩しかなくなったところで△27歩成が入るというのが酷い。
山崎も▲47角と飛車取りに打って25や58の地点もカバーするが、辛(つら)い展開に。
ここから、「もう無理だろう」「よくそんな受けがひねり出せるな」という手が続くものの、
差が縮まるわけもなく、そのまま羽生勝ち。
解説は内藤九段だったが、桂馬を5枚使うといい詰将棋ができるらしい。
来週は渡辺竜王が年下の糸谷五段と対する楽しみなカードだ。