久保、王将奪取、二冠に!

後手久保のゴキゲン中飛車に対して、羽生は▲58金右!
負ければ失冠というときにこういう戦型を選ぶのが実に羽生らしい。
久保はこの形で羽生に勝ったことがない(状況が日々変わる最新形ではあるが)。
この戦型で勝てば防衛できる、という計算を羽生がしているのかと勘ぐってしまう。
類型が少なく、読むときに詰みまで考えないといけないため、今のコンピュータには苦手な形。
とはいえ、GPSBonanzaが優勢と言っている羽生が負けることは滅多になく、
久保が勝つイメージが持てなかった。
今にして思えば、コンピュータが優勢と言おうが言うまいが羽生は常に勝っていたのだが。
69手目▲13竜の時点では、GPSが45秒の読みで+233(プラスは先手羽生有利)としている。
しかしこの局面は、1手前に240秒読んで-3766、後手優勢と見ていたときに想定していた。
終盤の評価値は当てにならないというのは本当だなあと思った。
後手は桂香を全て渡してしまったが、ここで後手玉が詰まない!
手数は82手だが、長い将棋だった。
久保二冠。棋王と王将の二冠を保持することとなったが、
あさって19日(金)には、佐藤九段との、負ければ失冠という対局が待っている。
(追記)GPS新手の動向が気になるところ。
http://mainichi.jp/enta/shougi/ohshoblog/2010/03/post-522.html
ながとダイアリー
itumon on Twitter: "へー!!GPS新手ですが、以前からネット上では指されていて、議論されたこともある。と教えていただきました。おおお!コンピューターもネットもやっぱり侮れません^^いまは「将棋倶楽部24」もありますし、宝はどこに眠っているかわからないですね"
http://www.computer-shogi.org/blog/computer-shogi_adds_a_page_of_the_book/