はなまる幼稚園(3/28)最終回

杏がつっちーに「好きって気持ちは何よりも強いんだから」と言うのがわかっているのに、
数秒前に「ミエミエの台詞をどう料理するんだろう」とか思っていたのに、
それでも杏がその言葉を発したときにはグッときた。
直球しかないと、わかっていても打てない、伸びのある球だった。
前回の終わり方が素晴らしかった。
土田・杏組と、山本姉妹。交互に映して、盛り上げてEDにつなげる。
このガイナックスらしい静かな高ぶり方が芸術的。
まさに「次が最終回」という表現で、ラス前のヤバさを感じさせた。
今にして思えばこの第11話は、視聴者の1週間後という場所に、真の最終回を想像させる
という意図があったように感じられる。
最終回の12話を見る前に考えたのだが、原作が未完っぽい以上、結末は語れない。
そんな状況では、やはりこの作品も力を100%の力は発揮できないのではないか
という不安があった。
しかし当然とも言えるこの不安要素を、11話のラストでは全く思っていなかった。
これは、11話が次週の真の最終回を表現したラス前の名サブタイトルだったからだと思う。
そして、今回が現実の最終回。11話と違ってOPから入る。
Aパートは、杏のクリスマスパーティを、寝ている杏の夢の中から描く。
バスの運転をしているのが山本先生だというのがいい場所。
大人柊の巻き笛が非常に柊らしくて嬉しくなった。
そして最後のBパート。
杏は、そのつっちーが好きだし、土田先生も勇気を出して告白に行った、
構成上しっかり失敗した(笑)。
何というか「今が大好き」という感覚だよね。言葉にすると鈍臭いけど。
いい作品だと思っていたけど、ほんとにその通りの終わり方だった。