名人戦第1局、羽生が先勝

羽生は、相掛かりの誘いを断り、横歩取り△85飛を選択。
相掛かりを断るのは意外に思ったが、今にして思えば横歩取りをやりたかったんだろう。
いかにも羽生らしい△76角、そして△25飛。
△25飛に馬を逃げるとき、三浦の手が震えたように見えた。
ここ、ボナンザ的には均衡が崩れて形勢が三浦に傾いたところだった。
そうなのか?三浦がよくなったのか。羽生は更にその先を見ているだろうか。
今回は、はっきり言って三浦を応援している。
そして、羽生を相手に名人を奪取するなら、この互角にはなったっぽい先手番を
落としていては話にならないと思った。
しかし、20:50からのBS中継では、三浦が先に1分将棋になっていて、
しかも三浦の様子が、序中盤に左上を見て考えていたのと似ている。
互角以上の1分将棋で、さすがに左上を見ないだろう。
しばらくして、三浦投了。
10分間の小さなウィンドウで投了の時刻をとらえた。
下準備を欠かさない三浦八段のことだが、期せずしてBS投了にはまってしまった。