ファインは宇宙人だろうか?

ファインは、「ふしぎ星」の中にある「おひさまの国」のプリンセスの一人だ。
のちに、「ロイヤル・ワンダープラネット」のロイヤル・ワンダー学園へ入学。
ふしぎ星は、この地球ではない。形状だけ見ても、これは間違いないだろう。
そして、別の星の学校に入り、その学校には色々な星のプリンス・プリンセスが集まる。
じゃあ、地球でこのアニメを見ているあなたにとって、ファインは宇宙人ですか?
確かに、地球と違う星の人、異星人であるとして間違いとは思えない。
だが、姿かたちが地球人(ていうか日本人)と同じなので、宇宙人とも思えない。
アメリカで子供を産んだ日本人くらいのイメージ。星と星の間に垣根がない。
ロイヤルワンダー学園だって、県代表が集まってる程度の場所だろう。
だいいち、視聴者は自分がふしぎ星に住んでると思ってこのアニメを見てるはずだ。
自分の出身星を「地球」と呼び、その衛星を「月」と言う考え方がある。
その線でいくと、ファインに感情移入していれば、ふしぎ星は地球だし、
地球に住んでいれば宇宙人のわけがない。
グレーテル星のファンゴは、ファインにとって宇宙人だろうか?
おそらく、星の違いが県や洲の違い程度の意味しか持たないような世界観なので、
宇宙人や外国人といったよそよそしい呼称は適さないだろう。
たぶん、生物学的に見ても、ファインとファンゴは別の種じゃない。
特に日本人にとって、外国人という言葉でさえも、
異なる遺伝子を持ったものというイメージがある。
国を分けるのは、国籍ではなく日本人のDNAだと思っている。
だから、ファインたちが互いを宇宙人と呼ぶことは考えられないし、
そこに自分が入っても、宇宙人と呼んだり呼ばれたりする理由がない、
そう思うのは当然だろう。