松実玄

準決勝。見ているこっちとしては、「守りの薄さをカバーする方法はないか」「ドラを切るという選択肢はないか」そんなことばかり考えていたのに、当人の台詞は「ドラはちゃんと来てくれてる」。
「チームで勝つため」という思考の中で、ドラのことしか考えていない。そもそもドラを切るという発想がない。そういう描写の積み重ねがあって、あの12話がある。あれほどの強度の伏線を他に知らない。