レールガン(10/31)

イコールスピード。投げたものが同じ速度で進み続ける能力。
タイトルに「科学」と入っているだけあって、いいSFネタが入っている。
これは、物体の慣性質量を無限大にする能力だと思う。
重力質量に関しては元のままだろうか。そうだとすると、宇宙中の物体がパチンコ玉に引き寄せられるのが気持ち悪い(能力を解除した後にその反作用が残らないから)。
まあ、元々運動量やエネルギーを全然保存する気がない能力なので、細かいことはいいか。
一見、他の物体との相互作用(力のやりとり)をなくす能力にも見えるが、
相互作用がなければ、シャッターを壊したり敵にダメージを与えることはできない。
作用反作用の法則を破ればいいかもしれないが、そこまでスゴイ能力でもないだろう。
等速直線運動をすることになるが、遠心力やコリオリの力は受けるだろう。
すごい長距離を飛ばすと、だんだん浮いてくるのがわかるはずだ。
それが南北方向なら、加えて少しカーブする(ように地球上の人間には見える)だろう。
武器としてどの程度恐ろしいかについては、交通事故を考えるといいだろうか。
ゆっくり走っている車に当たっても、車の質量が人間とは比較にならない大きさなので、
体へのダメージは意外と大きいということがある。
この能力の場合は、それに加えて、当たる面積が小さいという点が怖い。
横へサッと逃げられればそれでいいのだが、逃げ遅れた場合は、自分を玉の速度まで加速させるだけの力をあの玉の小さい面積から強制的に受けることになる。
壁と玉にはさまれたら、もう貫通を覚悟するしかない。
「壊れるか解除するまで」という条件なので、うんと強い相手に対しては「壊れる」のだろう。
基本的に原子の一個まで速度を全く変えないはずなので、変形もしないことになるが、
美琴の電撃にはあっさりと壊されていた。
垂直抗力(普通に物がぶつかるときの力)は電気の力なので、ミクロに見れば電撃もそれと同じ。つまり、電撃に弱いのではないし、何かの化学反応で玉を溶かすこともできない。ということは、単に強いものには負ける、ということなのだろう。