NARUTO(1/14)

拙者五郎の戦闘回。クオリティはサソリ戦のときとあまり変わらないのだろうが、
作品の印象がよくなっているので、面白く感じる。
しかしここでまたアニメオリジナル展開に入るというのが何とも。
さて、サスケたちは八尾の人柱力に対して苦戦していたが、
天照が発動して何とか凌ぐことができた。
しかし、天照を当てることができたのはなぜか。
これは、サスケが天照を使うことを想定していなかったからだと思う。
サスケに天照を使える可能性があったとしても、「生け捕り」という任務では使いにくい。
これが、プロの将棋のような細かい駆け引きの中で互いの共通認識となり、
結果的に八尾を油断させることになったのだと思う。
もし最初からサスケが天照で焼き殺すことを(わずかでも)想定して戦っていたなら、
それをほんのわずか生かす戦いになり、刀での会話によって「油断」は消えていただろう。
もちろん、サスケがわざわざ教えるわけではない。
天照の存在をほんのわずかだけ生かす戦いをする、ギリギリのバランスだ。
また、あれを「油断」と呼ぶのもおかしな話で、
少しでも得をするために最強の手を続けた結果であるはずだ。
そんな繊細さがあって初めて、あの鬼神のような強さになるのだと思う。
ハイレベルな戦いに対して自然な捉え方(自分にとって自然だと感じられる考え方)が
できるようになったのは、将棋やってたおかげ。
この認識が、NARUTOの世界の中で妥当と言えるかどうかは、また別の話。