後手相振り中飛車マイブーム終わり

▲76歩△34歩▲66歩と先手振り飛車模様の出だしで、後手が居飛車を嫌う場合、
△33角や△35歩から相振り飛車にするのが普通だ。
ここで、△54歩〜△52飛として中飛車からガンガン攻める戦法がある。
相振りで中飛車というのは少し不利らしいけど、先手を持って勝ちにくかった。
そこで、負けるまで後手側を持ち続けることにした。
そしてやっと「勝てない」という感覚を得て、変に気負わず先手を持てるようになった。
この戦型では、先手は三間に振るが、うっかりすると△55歩の位で押さえ込まれ、
指し手に困っている間に陣形整備をされて一気に潰されてしまう。
以下、中飛車側の狙い筋と対策を書く。
(言わないでもわかると思うけど、レベルの低い話)
素早く銀を繰り出し、飛車先突破を目指してくる。
この銀を怖がって暴走すると負けてしまう。
よく見れば陣形の差が大きく、この時点での銀交換は全く怖くない。
角道を開けて飛車を浮けば交換を防ぐこともできる。


▲48飛の受けがなく、△46銀が受からない。
ただ、この場合は▲41銀と打てるので、先手は平凡に交換させてもいい。
そもそも、▲74歩や▲36歩のタイミングを考えておけばこの仕掛けは防げる。
▲36歩に対し△35歩▲同歩△同銀と攻めるのは、▲34歩があるので無理。
後手は3筋を飛角で狙われてしまうのが辛い。
△55歩型なら、▲65歩〜▲34飛。

▲39玉も▲46歩もできなくなってしまった局面。
早めに▲46歩〜▲47金とするか、▲48金と上がって二枚金で受ける含みを残しておくといい。
これは非常に受けにくく、▲15歩△同歩▲同香は△57角成で先手陣壊滅。
実際の形勢はともかく、桂や角を切り飛車先に駒を打ち込んで一方的に攻めると、何も考えずに勝てる場合がある。

自分はこの戦型の先手で穴熊にはしないが、一応。
ここから後手は、△17桂成▲同銀△同角成と強襲する。
先手としては、▲65歩〜▲76飛と受けて5〜7筋を攻めたかった。

先手の駒組みに応じて色々な速攻があるので、攻め合いにならない悔しさがあった。
しかし、後手の中飛車側も、意外と手がなくなる場面が多い。そして、陣形が薄い。
先手は、早い時期に相手が攻めてくれば受けきれるか反撃が利くし、
相手が攻めてこなければ、石田流の形から銀を繰り出すくらいで十分に迫力がある。
これらの対策は、ボナンザに中飛車で挑んで教えてもらった。