王将戦七番勝負第3局、久保2勝目!

127手目、▲51角成となったところ。
解説で必至とされている割にはTwitterBonanzaの点数に変化がない。
読み筋を見ると△37角成(角の成り捨て)だったので、
長手数王手が続く必至でボナが読み切れてないのかと思っていたら、
王手で逃げ道を開けて詰めろ(部分的な必至)を解除していたのだ。
実戦もそのように進み、羽生は△51金と手を戻す。
そしてその次の手が▲55角!
ここまで難しい戦いが続いていたが、ようやく久保優勢で落ち着きつつあった。
こんな長時間対局を続けていて、(負けるような)ミスを一回もしないというのは尋常じゃない。
羽生が一手詰めを食らったような頓死事件は、そう毎年起こるようなものじゃないが……
まさかと思っていた。
そこへ▲55角。これは△15飛から角を抜く筋がある。久保は席を立つ。
ここ、一瞬Bonanzaの評価値が後手に振れ、流れからも羽生勝ちを思った。
しかし、終盤が無難な印象のあるGPSが先手持ちだったので、まだ落ち着けば大丈夫か。
久保は△17香をかわし、△18飛には▲39玉。
△86歩。あれ、86に駒が打てなければどうよせるのかと思ったら、▲95金から簡単な詰み。
いや、いや、最終的に久保が勝った。これで羽生王将の1勝2敗。
ここまでの3局はどれも先手が勝っている。
追加情報→http://twitter.com/mtmt81/status/8962877086