NHK杯、山崎藤井戦

後手番で勝つ藤井先生はとてもかっこいい。
本局は、インタビューでの宣言通り、ノーマル四間飛車
先手山崎七段の早い▲57銀には△52金とし、先手美濃・後手居玉で進む。
たとえ価値の高い手でも、できるだけ後回しにしてポイントを稼ぐ。
その居玉を見て、先手は角の転回を見せる。
やや手出しのし辛いような展開となり、両者ジックリとした銀冠に。
後手藤井九段の銀さばきが素晴らしく、▲98香の瞬間に△44銀と出られるよう
どう来られても何か主張ができるようなタイミングを取り続けていたのだ。
△35歩からの仕掛けでポイントを挙げた。
▲54歩に△64角の呼吸が好き。△85歩と、踏み込むところは踏み込む。
そして終盤、相手の金を銀に換えさせ、と金を作る。
しかし山崎七段も55の銀を引き付けるなど凄まじい粘りを見せる。
後手が成功してる展開のはずが、最後にはドキドキさせてくれる。悪い意味で。
見事な並べ詰みに討ち取って後手勝ち。
やったー!!
今日は高校野球がなくてよかったと思っていたら、やはり11分短い甲子園仕様だった。
感想戦が見られなかったのは残念だけど、最後に少しだけ声が聞けたのでよし。
収録時には王座挑戦が決まっていたようで、そして解説は福崎前王座。