宮下を見て藤木くんを思った

思い返してみると、「あとは適当に話を合わせれば」がこれ以上ないフラグだった。
自己中心的な心でする親切は、それを自覚していようがいまいが、ウザい。
まともな性格の宮下が三女のためを思ってがんばったのに、あんな仕打ちを受けたのは、
直そうとしても直せない嫌らしさが宮下本人に内在しているからだ。
似たキャラとして思い出されるのが、「ちびまる子ちゃん」の藤木くん。
「藤木くん、きみは卑怯だね」といつも言われている人。
いじめっ子タイプではないので、一見すると人畜無害だが、
ふとしたタイミングに、どうしようもない卑怯さを発揮してしまう。
自分に責任がなければ、困っている人を見て見ぬふり。
彼はそれを自覚していて自己嫌悪に陥ることもある(開き直ることもあるけど)が、
やはりどうしようもない。少なくとも直接に直すことはできない。
こういうキャラは、ほんと身につまされる。
自分は宮下タイプではないが、それだけに強烈なウザさを感じる。
こういうのは、たとえ自覚していても滲み出るから嫌だ。
インターネットごしに、デジタルな文字データだけを送信しているつもりでも、
それでも出ちゃうんだから怖い。