こわれせん

欠けてしまった煎餅は、味は同じでも通常品として売れない。
そこで、「こわれせん」などとして別ルートで安く売る。
同じ味のものを安く買えるため、人気が出る。
とにかく割れていればよく売れるので、「わざと」割る業者が出てくる。
わざと割って、元の値段が高い煎餅に見せかけるのは酷い。
でも、同じ「わざと割る」でも、悪質でないケースもあると気づいた。
Celeronがそうだ。
Intelは、「わざと」L2キャッシュを殺すなどして性能を落とし、Celeronとしている。
(もちろん、「欠けてしまった煎餅」をCeleronとして売る意図もある)
煎餅でも、「品質の高いもの」を大量生産してコストダウンしたいとき、
大量に売れるほどまで値段を下げると利益が少なくなってしまう。
そこで、一定量は品質に見合った高い値段を付けて利益を稼ぎ、
それで売れ残る分はわざと割って、安値で売りさばく。
これをならべて売っても、欠けた煎餅が使えない用途なら高いほうを買ってくれる。
高品質のものを安く売って利益になるほど大量生産が有効に働くなら、
という前提付きだが、煎餅の生産でも悪質でない「わざと」がありえる。