ロジスティック写像の思い出

中学校の技術の時間、パソコンを使うことがあった。
フロッピーを入れずに電源を入れると、N88-BASICが立ち上がる。
当時、自分のプログラミング環境はポケコン(PC-E650)のみ。
比べればパソコンのほうが圧倒的に速く、画面のドット数もずっと多い。
そこで、あらかじめ紙のノートでBASICのコードを作っておき、
学校のパソコンでロジスティック写像の画像を表示させた。
だいたい下のような絵になっていたと思う。

そのとき先生の言ったことが印象に残っている。
「上のほうの線がなければ砂丘みたいなんだけどね」(言葉の細部までは覚えてない)
ちょっと想定していたリアクションと違っていてびっくりした。
自分がこの場で入力した程度の短いコードでこんな複雑な絵が出ているのに、
この先生はそれに全く驚いていない。
「勝手にパソコンで変なことを」と怒っているわけでもなく、
至って友好的に画像を見ているのに、それに何の興味も示してない。
「世の中にはこういう人も普通に存在する」ということを知らなかった。