先手の羽生は、またしても矢倉を選択。第4局と同じ順を辿る。
厳しい△95桂に対し、羽生は▲65金と前に出る!
次に▲64金と角を取った手が詰めろになる。
それに対し森内は、△87桂打▲同金△同桂▲88玉としてから△67金!
これは詰めろではないので、▲64金と詰めろをかけて先手よさそうだが、
△23金と香車を補充した手が詰めろ逃れの詰めろ。
これはさすがに後手がよくなっただろうと思ったところで、▲68銀!
これはいかにも羽生らしい、あやしげな手。
これで森内は読みのリズムを狂わされ、攻めさせられ、切らされた、
終わってみるとそういう風に見える。
いやあ。羽生は何という厚い壁なのだろう。