小さい頃、物が落ちる速さは

小さい頃、物が落ちる速さは無限というか、一定の時間はかからないと思っていた。
もちろん、ボールを上に投げてから落ちてくるまでの時間が0秒ということはない。
それはわかっていたが、ボールが空中にある時間では何もできない感覚というか。
実際、9.8m/s^2という重力加速度は相当大きいわけで。
投げてから、一呼吸の間に戻ってきてしまうという感覚。
ボールが空中にある時間というものが存在することを確かめるために、
ずいぶん色々と頭をひねっていた記憶がある。
ボールに追従してキャッチできるということは時間がかかっている証拠だとか、
ボールが空中にある間に意外と色々なことを考えられるぞ、とか。
その後、いつの間にかこういう疑問はなくなっていた。
経験を積んで「0.5秒で色々なことができる」と知ったからかなあ。