NHK杯、片上・戸辺

片上、戸辺、解説も広瀬と、みんな若い。
後手となった戸辺は、2手目△32飛。片上は▲24歩と突っ込む。
「プロは相手の手を咎めに行く習性がある」と広瀬。
△54歩となった辺り、後手だけのびのびしてきた感じがするが、
先手も、7筋が盤の中央だと言わんばかりの駒組を通す。
だんだんと、先手横歩取り、後手振り飛車という陣形になってきた。
先手好調にも見えるけど、振り飛車はここを捌いて美濃の堅さで勝つんだよなあ。
後手が押してくるが、先手も相当粘っこい。
こういう将棋は好きなのだが、居飛車側の指し手がさっぱりわからないので、
先手片上の一手一手が実に興味深い。
後手も、△36歩みたいな軽い好手があって、心が洗われるようだ。
両者ギリギリまで考える熱戦。残念ながら、居飛車が持ちこたえられなかった。