NHK杯、久保・森内

▲76歩△84歩。ここで▲16歩!
仮に▲76歩△34歩▲16歩なら、相振り飛車にされて先手が少し損。
しかし▲76歩△84歩なので後手の振り飛車はない。
△84歩は石田流を阻止しているのだけど、
そうすると先手は、中飛車にもできるし、▲16歩の作戦も選べる。
端の交換が入り、久保は三間飛車に。それに対し森内は引き角戦法!
▲66銀△86歩で戦いが始まる。ここからのやり取りがまた難解。
一手進むごとに将棋の奥深さを感じさせる。
そして、▲34桂がある状態になり、寄るか切れるか両者綱渡りの終盤へ。
金銀が多くなった森内優勢かと思われたが、ここからがアーティストの第2幕。
今回の久保は、自陣が攻めこまれていないため、いつもと雰囲気が違う。
普段はネバネバに粘る感じだが、今日は軽い手つきでポンポン行く。
解説は米長。将棋の内容をしっかり解説してくれて、面白かった。
今回もチラッとコンピュータ将棋の話題が出ていたが、
その対策で将棋の勉強をしていることで、本当に強くなっているんじゃないか。