NHK杯、中村太地・松尾

松尾の△84歩に、中村は矢倉を選択。後手の松尾が急戦を見せる。
ここで、中村は▲53銀右と中央に備えてから、▲15歩と突き越し、▲46歩。
先手としてはどうなのかなーという感じがした。
飛車を回って4筋交換から▲17桂。△73角もあるのにこんな軽い仕掛けで大丈夫なのか。
▲48銀の受けは、いかにもつらく、先手は常に一手足りない。
▲98香は、いわゆる「作戦負けは穴熊で緩和」だろうか。
ただし、これには後手も仕掛けて、角切りからの△53銀が炸裂。
ここから、意外と先手陣に攻めが行かない。というより、後手がそもそも薄い。
このタイミングの△59角は、いかにも遅い。
ていうかこれ、即詰みなのか。
先手玉は詰めろじゃないので、2手差ということかと思ったが、
一応、詰まし損ねると、駒を渡すことで先手玉が詰むようになる仕組み。
見てるときは、後手がミスしまくって、どこかで体が入れ替わったと思っていた。
実際はどうなんだ。「最初から先手優勢でした」とか普通にあるから怖い。