ハートキャッチプリキュア!(2/14)

OPから入る。OPを見て、いくら内容がいい(よくなりそう)と言っても、
プリキュアをこれから毎週見るというのは気が重いなあ、などと心の中でつぶやく。
どれみ時代と同じ、1分半のCMをはさんで本編へ。
前回は、構成や設定は「プリキュア」だが、演出は「どれみ」だと思った。
今回は、脚本の字面も「プリキュア」だと思った。
「どれみ」成分を爆発させた前回は、確かに興奮した。しかし爆発は飽きる。
飽きたときに残るのは、鼻につく、気づいてしまうと戻れない「プリキュア」成分だ。
そうなると、体が細いキャラデザさえも、
女の子の視聴者向けにわざわざ細くしたんじゃないかとか思って気になってしまう。
初めて変身したり必殺技を出したりするときに、不自然に自覚して言葉による説明が入るが、
これは無印のプリキュアの頃から気になっていたところだ。
同じ自覚でも、「パワパフガールズZ」の変身みたいのならいい。
本人たちが1回目からノリノリだし、とぼけた反応が自然になるだけの余裕がある。
しかし、「プリキュア」における設定は、ある程度深刻な、悪い敵との戦いだ。
この状況なら本来、主人公が必死になって戦っているはずで、とぼけた反応をする余裕はない。
つまり、「プリキュア」という制約がなければ絶対にしないはずの演出をしているから、
違和感バリバリで楽しめなくなってしまうのだ。
水戸黄門のようなお決まりの構成を毎年続けるのもデメリットがある。
通常、新しい作品の初期には、新しい設定がどんどん出てきて、
それが面白さに対して初期ボーナスのように加算されるものだ。
しかし、毎年同じ枠をカッキリ保っていては、このボーナスの量は限定的になってしまう。
冒頭、「よーし!」とやる気を見せるブロッサム。
おとなしいつぼみとは少し違って見える。「しゅごキャラ」のキャラチェンジを思わせた。
変身した状態で第1話が終わり、そのまま今回につなぐという珍しい構成だが、
しかし花咲つぼみの描写を1話分しかしていない中ではどうだったのか。
ていうか今回メガネしてないね。OP/ED見ても、外す方向だね。
脚本は前回と同じ、シリーズ構成の栗山緑。原画に星川・稲上。
演出は知らない人だったが、調べるとプリキュア経験者らしい。
予告では、つぼみがえりかを誘っている。
この2人、最初の変身に2話という時間差がつくのは意外だった。