ハートキャッチプリキュア!(3/7)

今回の話、何も起こっていない。
デザトリアンが暴れたり、プリキュアが助けに来たりしなくても、
三浦少年とお父さんの関係は同じように流れていたはずだ。
以前妖精について書いたが、プリキュアもそういう存在だと思った。
あきらが主人公だとすれば、つぼみ・えりかさえも実在する必要がない。
デザトリアンもプリキュアも、少年と家族の心の表現という位置にいる。
作品を特徴付ける「プリキュア」という存在を、このステージにまで持っていったというのは、
大きく評価されるものだと思う。

「堪忍袋の緒が切れました」に対応する決め台詞をマリンが「考えておく」らしい。
キュアマリンという名前を考えていた実績があるえりかのことだから、これは期待できる。
それにしても、攻撃後の「はあああ〜」は何とかならないのか。
今回は、つぼみがえりかの軽口を押さえ込む形となり、
これは、えりかへの好感度を上げる方向に働いたと思う。
この作品は、比較的わかりやすい悩みを、デザトリアンが明文化する。
この構成ではどうしても単調な流れになってしまい、そこが弱点だと思う。
ここからは、もう「どれみ」の劣化コピーでは戦えない。
二人バンクは依然としていい。
シングルバンクでは、「意外と長いな」などと思いながら時計を見る余裕があった。
見入ってしまい、二人バンクの長さは未だ測れていない。