とある科学の超電磁砲(3/6)

ポルターガイストに入ってからも、内容に波はあるものの、平均値は悪くない。
確実に貯金を重ね、主張点がわからなかった新OPがカッコよくなってきた。
OP最初の佐天さんがいい顔をしている。
いいこと言いながら風呂に入ってくる黒子。
定番っぽいネタで、しかもバレバレなのだが、きっちり真ん中に決めてくる。
冒頭の別れのシーンは、テレパシーで話していたんだね。見返して初めて気づいた。
本編がEDにかぶり、演出:カサヰケンイチが表示される。
ああ、かぶせるよね!「だぁ!だぁ!だぁ!」でのBGMの使い方が印象的だった。
内容のよさからは「とらドラ!」を思い出した。
今回は、この作品らしからぬ沈んで静かな空気。
山内演出を思い出したが、そこまで鬱という気はせず、よくわからなかった。
演出よりもカサヰの名前に感動したような気がして、それは本当は変なのだけど。
さて、初春の能力が、しれっと明かされた。
御坂さんにすら言ってないんだから、視聴者に今まで知られなかったのも当然だ。
触っているものの温度を一定に保つという能力で、
あまり熱いものは、「触っていられないから」無理ということだった。
おそらく「加熱ではなく保温(保冷)」という意味なのだと思うが、
それなら、能力を使っている自分が熱さを感じるというのは不自然だ。
イコールスピード級の超科学的能力を前提にすれば、
初春がマックスウェルの悪魔を飼ってるくらいでちょうどいい。
保温対象の物体に当たる分子の平均温度が、たまたまその物体と同じだったことにする、
という能力で、しかし自分の手まではコントロールできないので熱さを感じる(少し熱が逃げる)
というのが一つ考えられる。
あるいは単に、逃げた熱の分だけ熱エネルギーを補給するというのでも辻褄は合う。
でもそれじゃあただの電子レンジ女になってしまうので、この設定は嫌だ。
そもそも、対象物を熱いと感じている時点で、熱は初春の手へ逃げていることになる。
仮に能力が完璧で物体内の温度がマクロに見れば全く変わらないレベルだとしたら、
外部との接触で速さが変化するはずの分子に「イコールスピード(スカラ版)」が
かかっているということだ(速度ベクトルの向きは変わっても大きさは保たれる)。
クライマックスらしいので、とりあえず様子を見てみる。
初春の能力を解明するためのシリーズだったようなものなので、更なる進展、
具体的には初春がレベル2になるなどの話を期待する。