月食が、また曇りで見られなかった。
10年くらい前も、数年前も、待ち構えていると曇りだった。
（忘れていたり知らなかったりということもあった）
こう続くと、もう一生、月食を見ようとすると曇りになるって気がしてくる。
例えば、星座占いや13日の金曜日なんかは、
小学生くらいの頃はちょっと信じてたりするかもしれないが、
経験を積むうちにウソだとわかってくる。
でも月食はそうそう頻度の高いものじゃない。
見ようと思ったときに毎回同じ天気だったという偶然が普通に起こる。
すると、「俺は月食が曇りで見られない特別な存在なんじゃないか」という
普通に考えたらおかしい考えを否定する経験が得られない。
もうちょっと抽象的な思考ができれば、他の経験から類推できるのだが、
あいにくそんないい目を持っていない。
