ラッキー阿知賀

県大会

阿知賀は、県予選でいきなり晩成高校と当たった。経験の少ないチームにとって普通は不運なことだが、ここでは違っていた。松実玄の能力があまりに特殊であるため、仮に決勝で当たっていれば対策をとられた可能性がある。
松実玄は最初の局で8000オールを和了っている(+リーチ棒)。ここで晩成に34000点の差をつけたが、最終的な差は28000点。もちろん、リードしている阿知賀はリスクを避けて打っていたのだろうけど、逆転するために高い手を狙った晩成がたまたま不発だっただけかもしれない。

全国大会 1, 2回戦

ここは特になし。県大会での経験や、その後の練習試合で、かなり力は伸びていると思われる。
2回戦では、松実玄の大量リードがない状態から、みんなが力を見せた。最後はピッタリの逆転で準決勝進出。劣勢のときに最善を選び続けることができる高鴨穏乃は、間違いなく強い。

全国大会 準決勝

先鋒戦では、宮永照が圧倒的な力を見せた。千里山は、1巡先を読んで直撃を避けることができるので、飛び終了で2位を狙うとか、3位との差を広げておくなどの戦略も考えられた。しかし、校の方針もあり「決勝に行ければ、準決勝では白糸台に負けてもいい」とは思っていなかった。
玄は自分でドラを切る決断をしたが、それは園城寺怜の改変があって実を結ぶ。その前には、花田煌のアシストもあった。宮永照を止めるという意思が、千里山と新道寺で統一されていたため、ドラを大量に持った阿知賀が宮永照から直撃を取るというシナリオが選ばれたのだ。
次鋒戦、ここでは白糸台が、決勝の相手を十分に観察するため、飛び終了を嫌って新道寺以外の2校を狙った。これも、3位の阿知賀にとっては好都合。このチャンスに千里山を逆転したのは阿知賀の実力。

決勝

当然ながら、最も厳しい戦いになるだろう。だが、準決勝のときよりも更に一回り強くなっているはず。勝機はある。力を発揮してほしい。