NHK杯、久保・松尾

対局前のインタビュー。
久保が自分で「さばく」という言葉を口にすると、妙な違和感がある。
「あ、アーティストの久保も日本語しゃべるんだ」みたいな。
久保の▲76歩に対し、松尾は△34歩。
これは石田流バッチコーイということか。あるいは何か作戦があるか。
そしたら、後手は角交換から△54歩!こうして居飛車か。なるほど。
▲59飛。一見8筋がガラ空きだけど、桂に飛車のヒモが付いているので受かる。
そして、歩交換から△87歩。こういうの久保得意そうだけど大丈夫かな。
ここからの、何か時間の流れが遅い将棋が今回の見どころ。
端の交換を入れたり、ジッと金を寄ったり。
つい、ガンガン攻め続けるなり技を繰り出すなり必要だと思っちゃうけど、
レベルの高い将棋は存外バランスがとれている。
感想戦で、40手目△88歩成▲同角△68角が利くと思っていたというのが。
実際は▲33角成と切られてダメ。