コンピュータに同一局面から2回負けた話


将棋ゲーム「将棋 Flash」
数ヶ月前にこれをやっていて、上図の局面になった。ここまでの手順は、▲76歩△34歩▲26歩△32金▲78金△84歩▲25歩△88角成▲同銀△22銀▲24歩△同歩▲同飛△35角▲34飛△57角成▲54歩。
後手番で一手損角換わりにしたら飛先交換されたので、「これは成立しないはず」と記憶を探りつつ読みを入れる。△35角▲34飛△57角成(飛車で金にひもが付いているので▲32飛成とはできない)まで読んで角を打ったが、▲54歩が飛んできた。
取ったら▲54飛が王手馬取りなので、この歩は取れない。そこで形よく△62銀と上がったが当然の▲32飛成でゲームセット。「まさか△35角は成立してるよな」と思ってボナンザにかけた。そして▲54歩への対策を教えてもらった。
今日、再び同じ局面になった。が、▲54歩への対策が思い出せない。酷い。と金作りを直接受けるような手ではなかった気がする。飛車取りだったかな。しかし△33銀には▲同飛成△同桂▲53歩成が気になる。じゃあ歩にしよう。馬を作っているから△33歩と打っても悔しくない。▲24飛には△23歩▲26飛△54歩と無難に進めても十分(「〜ても十分」というのは、もっといい手があるかもしれないが今は読む必要がないので読まないという意味)という読み。
ところが▲24角と打たれて困った。間接的に玉をにらんで△34歩と取れなくしている。その上、馬取りでもある。△24同馬は主張がなくなってくやしいので、△47馬と桂取りに逃げてみたが、▲53歩成とされ依然として飛車が取れない。心が折れた。
改めて、ボナンザ先生に聞いてみた。推奨手は、ちょっと読んで断念した△33銀。心配していた▲同飛成△同桂▲53歩成には、△58歩がある。▲同金と取れば△39馬で銀がタダ。玉を逃げる手が気になるが、▲69玉からは△59飛▲同金△同歩成▲同玉△58金までの詰みがある。先手が飛車を切ったから、この即詰みが生じたのだ。
以上、同じ失敗を二度したから書いたエントリ。
追加でもう少し。各局面をボナ子に検討させてみると、自分の感覚の甘さがわかる。▲54歩に△33歩▲24飛は当然△同馬なので、▲24飛△23歩以下を読んでいたのがバカみたいだ。△33歩▲24角△47馬▲53歩成には、普通に桂を取っておいていいらしい。と金を好位置に作られて怖いが、後手陣がすぐ潰されるわけではない。飛車は取れないが、取れないから悪いわけでもない。
戻って16手目△57角成では、▲48銀と上がられて馬の逃げ場がない。ボナの手は△33銀だが、先手に飛車角交換の権利を与える。序盤で飛車2枚では自信が持てない。飛車を逃げてくれた場合でも、△24馬と不安定な位置に引くことになり大変だ。コンピュータ将棋は序盤の馬を軽視することがあるので、実際の形勢もよくわからない。
▲54歩△33銀に▲36飛と逃げてくれた場合も簡単ではない。▲53歩成が残っているので受ける必要があるのだが、△54歩と取ると▲53角が生じる。普通は△62銀と受けるけど、それには▲48銀△24馬を利かして57の地点を守ってからの▲35角。▲53歩成を見せながら馬を消しに行く手だ。