達人戦で森内佐藤とかw

2012年6月22日 2回戦4局 森内俊之名人 対 佐藤康光王将|第20回富士通杯達人戦
個人的にこの2人の対局というのはゴールデンカードなので、
それが非公式戦で出てきて「おいおいマジかよ」という感じ。一言で言えば、嬉しい。
佐藤のゴキゲン中飛車で、△33歩という新手が出た。
結果的に、先手は竜を作った。後手は左桂を銀と交換できた。
個人的には、金銀が1枚少ない居飛車陣が頼りなく見えるのと、
何より振り飛車の左桂が銀と交換になっているというのが魅惑の響きで、
この局面は(形勢はともかくとして)完全に振り飛車持ち。
もちろん自陣竜は大きいのだが、ここから先手番として勝ちに持っていける未来があるとなぜ先手は思えたのか、それがわからない。
その後、ゆっくりした時間の中で、どの程度ゆっくりかを精密に判断する指し手が続く。
佐藤の非勢。ここからの森内の勝ち方がまたいい。
指し手はデジタル情報だが、盤上の時間の流れ方は、とても離散値と思えない。
なめらかに、しかし急激に、くいっと。固めてから機を見て攻めに転じた。