竜王戦第1局

2012年10月15日〜10月16日 七番勝負 第1局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段|第25期竜王戦
いつの間にか竜王戦開幕。
挑戦者の丸山が先手となり、後手の渡辺も受けて立つので、当然の角換わり。
渡辺の34手目△74歩。これは、(角換わり腰掛け銀の)同型になりそうな手(らしい)。
現在、同型は先手がいいとされていて、それなのに渡辺が同型を選ぶなら、
それは渡辺の新研究が炸裂するということ。
丸山は35手目▲88玉。解説の三浦は「▲8八玉と上がるメリットがない」とした。
つまり、後手に余計な選択肢を与えた手ということ。
丸山は同型を避けたのだろうか。この辺を詳しく知りたいにゃあ。
ここで渡辺は、ほとんど時間を使わずに定跡形へ合流させた。
敵がくれた権利は行使しない。渡辺が合理的と言われるのはこういうところだろう。
さて、丸山は75手目▲75同銀の新手を出す。普通な手の△76歩に▲23歩。
ここで渡辺は△同金。これは、あとで▲31角と打たれる手が怖い。
なので先手も▲17角とぶつけて角交換に持ち込むが、そこでジッと△32金!
▲31角を消して普通の手だが、ここで相手に手番を渡せるのがすごい。
以下、渡辺勝ち。午後2時前に終了した。竜王戦史上最速らしい。
ニコ生で加藤一二三先生が初手から解説していたのだが、その途中で丸山投了。
森内・野月によるBS中継もこれからあるというのに終わってしまった。
見ている側としては、こういうのも楽しいけどね。