竜王戦第2局

2012年10月31日〜11月1日 七番勝負 第2局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段|第25期竜王戦
渡辺の▲95歩(43手目)。これ一発で決まったという印象。
これは、いかにも渡辺という強い手で、端を広くしつつ手を渡している。
後手はちょうど最善形になったところで、やりたい手はもうないし、待つ手もない。
△85歩〜△73桂と攻めの態勢を整えたが、「じゃあ今すぐ攻めてください」と言われた。
丸山は△75歩〜△86歩と突き捨てて△76銀を置いたが、既に後手がはっきり悪い。
実際は、△86歩を入れずに桂を跳ねるとか、単に桂を跳ねるとかもあったようだ。
なので盤上▲95歩が勝着だったというのは言い過ぎだろうけど、
今回の将棋だけで言えば、▲95歩が入った時点で勝っていたように思える。
第1局に続き、非常に早い終局となった(普通、あと4時間くらいは続く)。
ニコ生は、2日目午後1時から羽生が登場。
せっかくの機会に、形勢不明の局面を解説してもらえなかったのは残念だ。
しかし、最後にまさかの自戦解説。△66銀が出た、10月の王座戦第4局(千日手局)だ。
これで渡辺の2勝0敗。まだまだわからない。