へいれつ

例えば、コンピュータに詰将棋を解かせるとする。仮に詰将棋がタイプAとタイプBに大別されるとして、タイプAの問題に特化した思考エンジンAと、タイプBに特化したエンジンBがあったとする。エンジンAがタイプBの問題に当たると、酷く時間がかかってしまう。そこで、エンジンAとBを同時に走らせる。すると、並列スレッド数は半分になるので遅くなるが、どちらのタイプの問題も今までの倍くらいの時間があれば必ず解けることになる。実際には、タイプが2つしかないなんてうまい話はない。
さて、プログラミングをしていて、バグが全くなさそうなのに動かないということがある。こういうときは、何もすることがないのに、何かしなければ絶対動かないので、困り果てる。しかし、半分くらいのケースでは、本当にしょーもない単純ミスである。もう半分は、自分がロジックを勘違いしていて、プログラムに大なり小なり手を入れる必要がある。
これ仮に、どちらのケースか判明していれば、わりと短時間で解決できると思う。つまり、自分を2人用意して、それぞれにどちらかのケースだと思い込ませれば、わりと短時間で解決できる。ということは、自分は1人しかいないけど、うまいことやれば、「わりと短時間」の2倍程度の時間で解決できる可能性がある……?